1.中国茶の分類
1-1緑茶
不発酵茶です。茶葉の持つ酵素が発酵しないうちに熱処理により酵素の活性を止めます。熱処理の方法は蒸す、釜炒りなどがあります。中国では釜炒り緑茶が主流です。中国緑茶は日本の緑茶よりすっきりとした味わいと香ばしい香りを楽しみます。
代表的なお茶:龍井茶、碧螺春、南糯白毫
1-2白茶
軽微発酵茶です。茶葉を摘み取り後、水分をとばす工程である萎凋が行われ、この間茶葉に含まれる酵素が活性し発酵します、ただし発酵の度合いは軽めです。水色は薄い黄色で、茶葉が白い毛に覆われているため白茶と呼ばれています。
代表的なお茶:銀針白毫、白牡丹、寿眉
1-3黄茶
軽後発酵茶です。発酵の程度は軽い。ベースは緑茶を用います。ベースの緑茶を高温多湿の状況に置き菌類の作用で発酵を行います。水色は黄色味を帯び、高級な黄茶の味わいは緑茶に近い。
代表的なお茶:君山銀針、霍山黄芽、蒙頂黄芽
1-4青茶(烏龍茶)
半発酵茶です。茶葉を茶葉の持つ酵素の作用で発酵させます、発酵の度合いは種類によって異なり約10%〜80%のものまであります。味わいは濃厚で種類によってさまざまな香りを楽しめます。
代表的なお茶:鉄観音、武夷岩茶、黄金桂
1-5紅茶
完全発酵茶です。茶葉を茶葉の持つ酵素の作用で100%発酵させます。中国紅茶はリーフタイプが主流です。主にストレートで飲みます。
代表的なお茶:キーマン紅茶、雲南紅茶、英徳紅茶、正山小種(ラプサンスーチョン)
1-6黒茶
後発酵茶です。ベースは緑茶を用います。ベースの緑茶を高温多湿の状況に置き菌類の作用で発酵を行います。発酵の程度は重い。色は濃く、特有の熟成した味香りがある、味わいはマイルドで飲みやすい。
代表的なお茶:プーアル茶、六堡茶
1-7緊圧茶
茶葉を蒸気で蒸して型にはめ圧縮し固めたもの。材料は主として黒茶や緑茶。運搬や貯蔵に適しており。年代物の茶が多く、独特な味と香りを持ちます。
代表的なお茶:七子餅茶、沱茶、磚茶
1-8花茶
緑茶や青茶、紅茶に花の香りを着香した物です。
代表的なお茶:ジャスミン茶、ローズ紅茶、桂花茶
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