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| 北京に駐在して1年余。一人暮らしでつい外食が多くなるのですが、中国料理は油っこく、日本食は値段が高いので、日常的には自炊が一番。多めに作ってバリエーションをいろいろ考えます。 今回は毎日の生活で必要な、食料品調達について書いてみましょう。 中国で食料品は、対面の量り売りが基本。1両(=50グラム)、1斤(=5百グラム)単位の値段が、グラムに慣れた者には複雑で、つい「○グラム!」と言ってしまい、売り子が首をかしげます。 北京で食料品を買うのは普通、市場や「超市(スーパー)」ですが、長期滞在者が行くのは「超市」か「百貨大楼(デパート)」で、市場にはまず行きません。その理由は、まずは身の安全。どんなに気をつけても、所詮中国語をうまくしゃべれないので、トラブルになることも、スリにあう危険もあります。そしてもう一つは、最近こちらでもよく話題に上りますが、食の安全。農薬過剰投与や重量ごまかしなどなど…、所得が一定以上の北京の人も、市場で食料品を買うのは避けるとか。食料品はスーパーで。北京では[京客隆][天客隆]という2大地場チェーンがしのぎを削っています。値段も手ごろで、食料品の質もそれなりに安定・安心であること、そして食料品以外に、衣類や電化製品・日用品が置いてあることも、スーパーが重宝される理由です。食材が豊富で、横浜中華街で見かけないものももちろんたくさんありますから、私も基本的にはスーパーで買います。外資系ではフランスの[家楽福(カルフール)]が人気です。ベーカリーが店内でパンを焼く、ワインが豊富、などと特色があって、上記2社に比べると若干高めですが、駐車場があるので、自家用車で買い物に来た人々がカートに食料品を満載して、週末の店内はごった返しています。 スーパーにない物はデパートの食料品売り場に行けば、あります。値段は高いのですが、無農薬野菜なども売っていて、安全を考えるとうれしい。ちなみに有機栽培ジャガイモ大2個がトレイにきれいにパックされて10元(=約150円)前後は、高い!? 和・洋の食品も豊富で、和はみそ・しょうゆなどの調味料から、刺身やすき焼き用霜降り肉、焼酎・日本酒もあります。中国で生産している納豆は、3個1パック20元!洋はステーキ肉にチーズ・ワイン・スパイスなど、欧米人も満足の食材をそろえています。北京には、[崇光(そごう)]や[洋華堂(イトーヨーカ堂)]もありますよ。 生鮮食料品以外なら、アパート敷地内のミニミニスーパーでもOK。小さな店に米やパンはもちろん、輸入パスタソースが十数種類置いてあってビックリ! 普通に生活するなら北京で手に入らない食料品はない、といえます。中国を旅行されるなら、観光地だけでなくこうした所に行ってみるのも、人々の生活がかいま見られて興味深いことでしょう。 イラスト/浅山友貴 |
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