おむすびくんの  山便り

 会見千春




早春の陽だまりハイキング
陽ざしが少しあったかくなった気のする日曜、選んだ山は湯河原の幕山。冬の低山ハイクの定番コースなのだ。我々のコース選びの基本は、「無理をしない」「下山後には温泉」「おいしいものがありそう」という、ハーケンやザイルやらを使ってるヒト達からしたらあきれそうなくらいナマクラ。でもいくら低山でも甘く見てはイケマセン。防寒具に雨具、ヘッドランプは必携で、おまけに山頂でうまいもんを食べようというのだからザックはガスや折りたたみのフライパンや材料まで詰め込まれ、水仙とか梅の花が「春だよ〜ん」と告げている幕山ではかなり浮きまくってて、フツーの低山スタイルの人達は目を丸くしていた。
 さらにその日は「梅祭り」で、和服を着たお姉さんたちが琴を弾いていたり、甘酒やらおでんやら、すっかり宴会気分で盛りあがっている。参加したい気持ちを押さえつつ、登山道に向かう。あまり激しいアップダウンもなく草原のような気持ちのよい道をほのぼの歩いていると、ばあっっと目の前に光る海がひらけてそこに流れこんでいくような緑の真鶴半島があった!コンビニで買った地鶏鍋とミニ日本酒で乾杯し、山頂新年会開始!それにしても昼間に飲む酒ってなぜこんなにうまいんだろうね〜?しかしいつまでもだらだらしているわけにはいかないので後ろ髪を引かれながらも下山していると、みかん畑でおばちゃんがみかんを売っている。土産物売り場フリークのおむすびくんはそういうのを絶対見逃さないのである。ひと袋買い、のどの乾いたサルみたいに食い散らかしながら歩くとあっという間にバス停についちゃった。「こごめの湯」で温泉につかり、ビールでも!とあくまでも正月気分の抜けない我々なのだった…。
 


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