特集
身近な国際社会〜日本の中の外国人学校
私たちの学校へようこそ
      横浜山手中華学校
横浜中華街を抜け、ファッションの街・元街を横切って代官坂を登る。小高い山手通りの一角から聞こえる元気な子どもの声。ここは横浜山手中華学校、中国人子弟の学び舎。
●どういう教育をしているの?
 横浜山手中華学校の学校教育方針―中国語の教育および中華文化の普及を目的とする。徳育・智育・美育・体育等多方面の教育を通して華僑華人の子弟をして、科学・文化知識と豊かな情操を身につけた「三好五愛」※の学生を養成する。あわせて中日両国の友好に貢献できる人を育成する。

※三好五愛というのは
三好―身体好(体が健康)・学習好(勉強に励む)・工作好(仕事をよくする)
五愛―愛祖国(祖国を愛する)・愛学習(学習を愛する)・愛勤労(労働を愛する)・愛公物(公共物を大事にする)・愛清潔(清潔に気をつける)

●幼稚部から中学部まで
 幼稚園の年少・年長クラスから小学6年、中学3年まで11学年。1学年1クラスで、約330名の幼児・児童・生徒が学びます。アットホームの雰囲気があり、中学生は幼稚園児・小学生のよいお兄さんお姉さん。運動会などの行事はいっしょ。
●生徒は中国人も日本人もいます
 日本生まれの華僑の4世・5世、親に伴われて来日した中国人、また日本国籍を取得した華人、そして中国文化を学ぶ日本人、異なった環境の児童・生徒が仲良くのびのびと学んでいる、世界に目を向けた国際学校です。戦後の卒業生は約2500人、日本・中国はもちろん世界で活躍しています。

国慶節を祝う獅子舞

英会話の授業
●日本語も中国語も英語もコンピュータも
 小学部・中学部とも、教科によって中国語・日本語・英語で授業が行われます。日本の小・中学校と同レベル以上の学力を身につけ、卒業後は日本の国立・公立・私立の高等学校へ進学。
修学旅行は中国へ
●使っている教科書はこれ!
 日本の小・中学校で学ぶ教科を、日本の学校と同じ教科書を使って学びます。中国関係の教科は、中国で出版されたものや、中国の語学研究者と共同編集したこの学校オリジナルの教科書を使い中国語で学びます。中国から教師を招請。
●課外活動はオ・モ・シ・ロ・イ!
 バスケットボール・卓球・コンピュータ・美術・手芸、この学校ならではの中国民族舞踊・獅子舞…。28年の歴史をもつ小学校球技交歓会は近隣の小学校と行う大事な年中行事。中華学校主催「中日友好バスケットボール大会」は14年前から、今年は神奈川県内の中学校12校が参加しました。卓球は全国大会にも参加。



横浜山手中華学校百年の歴史

大同学校(1915年ころ)

1859年の横浜開港と同時に中国人が来日。定住する華僑が増え、来日した孫中山は学校設立を提唱しました。募金により1898年に「大同学校」が開校、これが横浜山手中華学校の歴史の始まりです。前後して「華僑学校」「中華学校」が設立されました。

1923年 関東大震災で三校灰燼に帰す
1924年 3校が合併して、「広東小学校(のち中華公立小学校)」設立
1945年 横浜大空襲で全焼
1946年 華僑の募金により「横浜中華小学校(のち横浜中華学校)」校舎落成
1952年 中華人民共和国成立(49年)による影響を受け、生徒の9割を超える新中国支持者は学校を追われ、数か所で分散教育を受ける
1953年 現在地に校舎設立
1957年 校名を「横浜山手中華学校」とする
1966年 コンクリート造りの現校舎建設、学校法人となる
1972年 日中国交回復
1983年 中国より教師の招聘を再開
1998年 建校百周年を祝う

横浜山手中華学校
JR京浜東北線石川町駅下車、徒歩15分
〒231-0862 横浜市中区山手町43番地
TEL.045-641-0393  FAX.045-641-3776
施設概要
校地総面積2310平方メートル
鉄筋地上5階、地下1階建て
 普通教室のほか、図書室・コンピュータ室・理科室・裁縫室・音楽室・工作室・調理室・医務室・放送室・講堂を備える

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