食材小話 【 綜子(チマキ)】
中国、日本ともに五月五日の端午の節句に、子供の成長を祈って、チマキを食べる習慣があります。


 中国のチマキはもち米に水だけ、もしくは水に油脂を加えて練り、塩味のチマキなら、肉やピーナッツ、甘いチマキなら、なつめ、小豆、砂糖などを入れます。具なしのチマキには砂糖もしくはしょう油を付けて食べます。チマキの皮は笹、竹、ハスの葉、形は長方形や三角形など、それぞれの地域、地方によって多種多様であり、味覚もそれぞれに異なります。このチマキの由来を紹介しましょう。

 中国戦国時代、楚(そ)の国の有名な詩人で国王の側近、屈原(くつげん)は人望が厚く、人々からとても慕われていました。しかし陰謀にかかり、国を追われることになります。紀元前278年5月5日、悲しみのあまり屈原は汨羅(べきら)江という川に身を投げました。人々はこの愛国詩人の死を悲しみ、屈原の身体を魚に食べられないようにと、たくさんのチマキを作って汨羅江に投げ入れ、屈原の身体を魚から守ったといわれています。それ以来、人々は毎年命日である5月5日になるとチマキを作り、一家そろって食べるのです。やがてこの日は、武運長久を祈る「端午の節句」として武家の行事となりました。

 この習慣が日本に伝来、武家の家では男の子の節句として受け継がれ、後に庶民に広がり、今の子供の日になったといわれています。



竹の皮のしょう油味のチマキ(3個)900円
ハスの葉のチマキ     (2個)900円
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