あなたも知らずに食べている?
遺伝子組み替え食品の謎!

From日本【小熊猫】

 クローン羊にクローン猿、このところ世界を驚嘆させているこのニュースは示し合わせたかのように我々の目に飛び込んできました。人類はついに神の領域に足を踏み入れてしまったのでしょうか?
 さて、今回はクローンで騒いでいる間に次々と私達の食卓に上ってきている遺伝子組み替え食品についての話をお届けします。

 作物に動物や昆虫などの遺伝子を組み込み、従来の品種改良とは全く違った形で作物の生産性を高める。将来の食料生産の大本命として昨年、世界中で流通を始めた遺伝子組み替え作物。日本でもその形を変えつつ徐々に食卓に上がり始めています。
 ひょっとしてこれは食料革命か?腐らない、病気に強い、栄養価が高いなどの遺伝子組み替え作物。それを作り出したのはなんと「モンサント」を代表とする農薬メーカーである。

 省力化、コストダウンを目的に農薬に強い、害虫に強い、抗生物質に強いなどの作物を作り出し(農薬と種子をセットで販売)、これに対しOECD(経済開発協力機構)は食料の国際流通の活発化を図るため遺伝子組み替え作物を従来の作物と実質的に同じと考える「実質的同等」という考え方を示しました。自然界の法則ではできない地球上に存在しない作物を、です…。

 これにより世界中で流通が始まりました。しかし、遺伝子組み替え食品の安全性は現在まだ基本的に確認されていません。遺伝子の組み替えはできてもその遺伝子の組み込みのメカニズムやプロセスはまだ解明されておらず、その食品を食べることにより、人体にどのような影響が出るか?ということは食べてみないと分からない、食べ続ける事で安全か否か分かるというのです。

 買った食品が遺伝子組み替えの物か否かも全く分からない。「表示がない」というあまりにも危険すぎるこの状況に現在世界48か国300団体以上がボイコット運動をしています。遺伝子組み替え食品であるかないかの表示は我々にとって必要不可欠であるはずです。大きなツケを払う結果にならぬよう、我々はこの食品の行く末をこれからも見つめ続けていかねばならないでしょう。

《厚生省認可の遺伝子組み替え食品》
遺伝子組み替え
によりできた品種
作 物 主な用途 輸入先
除草剤
耐 性
大 豆 油 みそ 豆腐 アメリカ
ナタネ カナダ
(今年は輸入なし)
害 虫
抵抗性
とうもろこし 油 コーンスターチ
飼料
アメリカ
じゃがいも ポテトチップス
フライドポテト
アメリカ



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