秋だ!秋だよ!
上海ガニを食べよう!!

「不時不食(旬のものでなければ食べない)」そんな中国の食いしん坊たちが、いても立ってもいられなくなるのがこの季節である。
「菊花蟹肥(菊の花が咲いて蟹が肥える)」10月上旬から11月下旬までの約2か月の間上海蟹が横浜中華街に空輸されてきます。
さあ!いよいよ上海蟹のシーズン到来です。



右がオスで、左がメス。おなかの形状とツメの大きさで区別する。オスはひと回り大きく毛深く、フンドシをつけているように見える。メスは小ぶりでつるんとしているので区別しやすい。10月はメスのタマゴ、11月はオスのみそが旨い。特に10月下旬〜11月上旬の上海蟹は絶品!
本名:中国モズクガニ 
別名:大閘蟹(ダアヂャアシェ)
通称名:上海蟹(シャンハイガニ)
住所(産地):中国江南、江蘇省上海近くの陽 澄湖(淡水湖)
年齢:2〜3歳(最近は養殖された温室育ちが多い)
身長:握りこぶし大 
体重(規格):オス150グラム以上、メス125グラム以上
性格:どうもう、けんかっ早い(かごに縛って入れないと腕引き
ちぎるまでけんかする)
職業:稲穂ハンター(黄金色に実った稲が大好物。稲を食べに
田んぼへ来た所を捕獲されてしまうというちょっと間抜けな一面を持つ)



・どこで買える、食べられる?
 買う→中華街の食材屋、魚屋 
 食べる→上海、広東料理店が中心であるがどの店でも食べられるというわけではない
・目利き
 「青背(青味を帯びた甲羅)、白●(白い腹)、黄毛(黄色い毛)、金爪(金色の爪)」のもの、泡を吹いていて活きのよいものを選ぶこと
・保存法
 新聞紙を湿らせて、縄を掛けたまま包み、冷蔵庫に入れて保存。1週間位はOK!
・気になる値段は?(時価)
 食材屋・魚屋 1ハイ ¥800〜¥1500 
 レストラン   1ハイ ¥2000〜¥3500
・オス、メスどっちがうまい?
 俗に「九雌十雄(九月の雌、十月の雄)」といわれ、陰暦の九月ごろはメス、十月ごろは オスが脂がのって旨いとされ
 ※何故、旬はメスの方が早いか?というのは、生き物全般にいえるがメスの方が早熟なためであろう
・おいしく食べるには?
 蒸し蟹&鎮江(ちんこう)の黒酢に勝るものなし
 食後にはしょうが湯を飲みましょう(カニは食べると体を冷やすので温めるのと中毒防止のため)



◆上海蟹との出会いは?
 1975年の広州交易会だったと思います。
◆輸入への経緯や苦労話を聞かせてください。
 出会ったその年、20社が輸入を開始したが、翌年には華僑商社5社だけとなった(現在もこの5社は続いている)。上海蟹は通関費用が高いことと、温度・湿度管理が大変難しいなど、リスクが大きいのにもうけが少ないので、大手商社は手を引いてしまったようですね。
 当初、上海蟹は中華街で「飛行機ガニ」と呼ばれていました。上海出身の人達は遠方からでもこぞって買いに来たのですが、需要がまだ少なかったので残った上海蟹の路上販売などもやりました(笑)。今のように料理屋で売るようになったのはこの10年くらいですよ。
 一番の苦労は、予約していた上海蟹が届かなかったことですね。飛行機は着いたのに上海蟹が乗ってない。急いで問い合わせると輸送トラックの故障で乗せられなかったと言う。料理屋ではお客を集めて待ってるし、親戚、友人を集めてパーティーをやっている人もいるのにその場に届かないんですから…ハチミツ持って一軒一軒謝りに行きました。いやーあの時はホント参りましたね。その後は香港ルートも開拓したので届かないということはなくなりました。
◆読者に一言お願いします。
 現在、輸入状況のやりとりもあり、上海蟹は日本で食べるのが一番お得です。旬を楽しみながらぜひ食べてみてください。
おいしさネットワークの耀盛號本店、耀盛號センターで買えます。珠江飯店、菜香新館、菜香市場通り店で食べられます。お問い合わせください。




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