食材小話 【ザーサイ】
ザーサイはまだ若かった


  四川省の特産物ザーサイ。ザーサイは原料となる野菜の名、そのまま製品名になったのである。有名な割に歴史は若く、1910年頃、邱寿安という農民が初め家庭で副食としていたが、友人に土産として贈ったところ、友人はこれを絶賛し、邱寿安は製造販売をし始めた。ザーサイで相当な利益を収め、その利益を知った土地の人々は進んで製法を盗み、同じく製造販売するようになった。これらを経て1930年頃より世に出始め、有名になったのである。現在まだ67歳の若さだ。

 しかし以前は何の野菜か分からず、近年になって茎用カラシナの変種で、大芥菜がコブ状に異常に肥大した系統であることが分かった。

 桃屋のザーサイで一躍有名になったザーサイは、中国の漬物といえばザーサイといわれるほど日本ではかなりメジャーな食品となってきた。食卓で気軽に食されるようになり、デパート、スーパーの食品売り場でも、すでに味付けされたザーサイ達が並んでいる。

 横浜中華街でも観光客のお土産お買い上げ率ナンバーワンを誇るが、その分クレームも多い。「このザーサイ塩っ辛くて食べれなかったわよ」という類が多いのだ。大半の人はスライスすれば桃屋のザーサイのようになると勘違いしている。さらに漬物専用と思われているが、スープ、チャーハン、炒め物、煮物にしてもおいしい。肝心な塩抜きさえ上手にできればあなたもザーサイ通。



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