天高く馬もヒトも肥える秋本番、グルメ垂涎（すいぜん）の的、上海蟹（シャンハイカニ）もシーズンを迎えた。例年通り中華街でも一部の店舗で販売されるが、中でも８店舗のレストラン、物販店で構成する「おいしさネットワーク」の一つ菜香グループ（曽　深社長）は珠江飯店・菜香の各店舗で、もうけ度外視の大サービスコースを提供すると発表。早くも情報通の間で話題を呼んでいる。

香港発
タバコ屋も上海蟹フィーバー！？

香港の裏通りでカニをわらで縛るおじさん（写真撮影　黎啓榕)

　食都・香港でもシーズンになれば「大閘蟹」のポスターをそこかしこで見かける。しかもその熱狂ぶりは日本の比ではない。何せ、普段カニとは全く接点のない街の果物屋やらタバコ屋、果ては新聞スタンドにまで専用の冷蔵ケースが店頭にドンと設置され、カニを並べて販売しているのだ。さすがウマい話は見逃さない香港人である。
また、通り脇に腰掛け、カニが動かないようワラやひもでしばり上げるオジさんがいるのもこの季節ならではの風景だ。上海料理のレストランで、蒸しカニ以外に気になるメニューはカニの卵だけを炒めた一品。一口食べれば身も心もとろけそうな味わいで幸福感に満たされると言うが、ふところは思いっきり軽くなることうけあいである。

毛ガニVS上海カニ因縁の対決 口角泡を飛ばす大激論

お二人は世間では「ライバル」と言われていますが…。
上「えーだれがぁー？こんな毛がボーボーなヤツ、超メーワクってカンジ。」
毛「アンタこそアタシたちのシマに勝手に入り込んでくんじゃないわよ。」
上「アタシなんかさ上海から日本のお店に並ぶまで、ずうっとフレッシュ。ゆでたり冷凍なんてぜーったいしないもんねー、アンタと違って。」
毛「フザケんじゃないよ、なあに、その色？食いもんの色じゃないね。マジ、虫みたい、なんか。」
上「すげームカつくコイツ（ブクブク）。むだ毛抜けよテメー（ブチッ）。」
毛「いったぁーい（ブクブク）。アンタいっつもしばられてＳＭ趣味のくせして、かっこつけてんじゃないよ！」
上「ブクブクブクブク（マジ切れ）」
毛「ブクブクブクブク（激切れ）」
…あー、お二方とも泡まみれになって見えなくなりました…。どうやら続行不可能ですんで今日はこの辺で…。

先日上海蟹のキャンペーンガール「上海クラブガール」が豆彩編集部を訪れた＝写真。「今年もフレッシュなカニちゃんで〜す。ミソがウットリしちゃうくらいのおいしさ。早く食べに来てね　」と元気いっぱい、キュートにアピール。

１０月上旬〜１１月中旬 平日のみ
お一人様　￥１０,０００（税・サービス料１０％別)　２名様より承ります
●前日までにご予約ください。
●入荷状況により内容の変更がございます。
●蒸し蟹はメスをご指定の場合￥１０００増しとなります。

珠江飯店 １.菊花炸蟹球 （上海カニ肉の揚げだんご） ２.蟹黄会生翅 （カニ玉子入りフカヒレスープ） ３.蟹肉小籠包 （上海カニ肉入りショウロンパウ） ４.韮菜煎蟹餅 （上海カニ肉とニラ入り焼き万頭） ５.原蒸上海蟹 （蒸し上海カニ　一人1パイ） ６.蟹肉汁撈麺 （上海カニ肉入りそば）

菜香新館 １.蟹肉大生翅 （上海カニ肉入りフカヒレスープ） ２.清蒸大閘蟹 （蒸し上海カニ　一人1パイ） ３.蟹黄小籠包 （カニ玉子入りショウロンパウ） ４.蟹黄　豆苗 （中国野菜のカニ玉子あんかけ） ５.上湯彩虹泡飯 （スープかけご飯） ６.蟹仔甜点心 （甘い点心）

※入荷状況により開始日の変更がございます。お問い合わせください。