これはなぜ?

【学の話】



        横浜中華街には中国人の学校、中華学校があります。
        中国人の子供たちってみんなそこへ通っているの?

  横浜中華街近隣には中華学校が2つあります。1つは山手町にある横浜山手中華学校、1つは中華街のまん中、関帝廟の隣にある横浜中華学院です。
長い鎖国の末に1859年に横浜が開港して以来、この地へ来る中国人は年毎に増えていきました。欧米人に伴われて、あるいは自ら青雲の志を抱いて。開港以来来日した中国人の子孫、日本の社会に根を下ろした中国人が、華僑と呼ばれる人々です。
開港後、横浜で力を蓄えた華僑は、子供たちに中国文化を学ばせ教育するために学校設立の希望を持ちました。おりしも来日した孫文はその気運をたたえ、学校を「中西学校」と命名、康有為の高弟徐勤が校長に就任して1898年に「大同学校」として開校しました。これが横浜で初めて設立された中国人子弟の教育機関であり、両中華学校の前身です。そして最近創立百周年を迎えました。
歴史あるこの中華学校、戦後の一時期には800人の生徒数を数えたこともありますが、今中華街近隣の中国人の子供が全てこの2つの中華学校に通っているわけではありません。地域の公立学校・私立学校、そしてインターナショナルスクールに通う子供も大勢います。そして一方、中国語を学び中国文化に触れることを希望して日本人の子弟も入学してきます。
日本にはほかに東京・大阪・神戸に中華学校があります。神戸の中華同文学校も長い歴史を有し、今年100周年を迎えます。
幕末に横浜などの五都市が開港して以来140年、ここを窓口に国際化の道を歩んできた日本。そこに生活し学校に通う外国人の子供たちの姿があなたに見えますか?

 


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