おむすびくんの  山便り

 会見千春




至福の山ごはん
 前日までの悪天候がウソみたいに晴れた、10月21日。奥多摩は浅間嶺で、芋煮会を決行することにした。本来河原で行うのが基本だけど、トレッキングクラブと銘打ってる我々としては山に行かねばならないのだ!
 武蔵五日市駅からバスで、景色がほのぼのしてきたころ登山口に到着。日本手拭いをほっかむりした正調日本的おばちゃんが軒先で作物を乾燥させたりしてる脇道を静かに登っていくとまだ紅葉には早い薄暗い緑のトンネルのゆるやかな尾根道になった。ここには馬頭観音という、頭に馬を乗っけた石の道祖神があちらこちらにあり、のんびりムードなので思わず休憩してしまう。しかしおなかの虫は容赦なく、あわてて山頂に向かうのだった…。ようやく山頂真下の広場に着き、早速芋煮の支度開始だ!あらかじめ下煮をした里芋に牛肉(山形以外は豚肉らしい)、葱、コンニャク、きのこを入れて、酒、砂糖、醤油で味付け。肌寒い時期の山は温かいものが何よりのゴチソウなのだ。豚汁、鍋焼きうどん等は定番で、去年の忘年山行ではキノコ鍋と冷酒で、違うグループのおじさん達を羨ましがらせてしまった。荷物が重くなるので日帰り低山でしかできないけど…。焼きビーフン、焼きうどん、お好み焼きと焼物3か月連発てのもやったし、おいしかったけど茹でる時間が待ちきれずにツラかった、トマトソースのパスタとチーズにワインというのもあった。春は山菜の天ぷら、夏はソーメンとかいいよな。山で食べれば何でもおいしく感じてしまうと言えばそれまでだけど、気の合う仲間と澄んだ空気、すばらしい景色に囲まれて食べる山ごはんはやっぱりサイコーなのである!
 さて来月はどの山行って、何食べようか?  


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