食材小話 紹興酒【女児酒】
ルーツは女の子の祝い酒


 ワンランク上の酒質で人気が高い「女児紅」には伝説があります。

 約2千年前、中国の紹興に暮らす男が、やがて生まれる子の誕生を祝うために、かめに入った酒を用意しました。生まれたのは女の子。男の子が生まれるとばかり信じていた男は、怒ってそのかめを土のなかに埋めてしまいました。

 月日は流れ、その女の子が嫁ぐ日、祝い酒を探した男は、ふと十数年前に埋めてしまった酒を思い出し、掘り出してみると、色濃紅にして香りまろやかな芳醇な酒になっていました。男は大喜びして女の子のお祝いの酒という意味で「女児酒」と名付けました。

 その後この地方では女の子が生まれると酒を入れたかめを土のなかに埋め、その子が結婚するときに掘り起こし、祝い酒として飲むという習慣が続いたそうです。「女児酒」は「紹興酒」の呼称でもあったのです。

「女児紅」は飲んでおいしいだけではなく、食材・技術を生かす一流の料理酒です。油によくなじみ、炒める、煮込む料理に最適。クセがなく食材本来の香りが生きます、ツヤがよく食材本来の色が生きます。

 ところで「女児紅」が映画化されたのをご存じでしょうか。祖母、母、娘に伝わる「女児紅」を題材にスター女優・帰亜蕾が主演しています。彼女は若い娘から年寄りに至る50年の歳月を好演し、第30回カールロビバリ国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞しました。早く日本でも公開されるとよいですね。



「女児紅」ツボ青磁1200円(500ml)
「女児紅」ビン   1200円(500ml)
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