最終報告(明治時代の中国料理その3)
1902(明治35年)、東京の清国公使館で水上浩躬・横浜税関長が味わった中国料理は?

一度は味わいたい、幻の味!明治時代の中国料理



珠江飯店

菜香新館

 おいしさネットワークで2月に実施しました「春節感謝まつり」、厳正な抽選の結果ご当選された30組60名様を、このたび珠江飯店と菜香新館にご招待し、「ミニ満漢全席」と「明治時代の中国料理」を味わっていただきました。このコーナーでは「明治時代の中国料理」の模様についてご報告いたします。

 「明治時代の中国料理」の宴は6月3日に菜香新館、6月5日に珠江飯店で執り行われました。「家は洋館、妻は日本人、料理は中国料理」…。明治時代の男性は理想的な生活をこんな言葉で表現したそうです。ならば、中国料理を基本としたメニューで、洋式のテーブルセッティング、そして和の心を生かしたもてなし、このようなテーマのもとに準備を進めていきました。

 当日は円卓ではなく、大きい角テーブルに真っ白のテーブルクロス、中央に花とキャンドルを飾り、晩餐会の雰囲気で。供し方も一人ずつ盛り付ける洋風スタイル。その皿は中国生まれの陶芸家に依頼した特注品。黒服のサービススタッフが勧める長城ワインとともに、当時のメニューを独自に解釈した全12品のメニューをおはしでゆったりと召し上がっていただきました。

 この料理こそ今回のイベント最大の見せ所。「これが中国料理?!」というものにも挑戦。ローストビーフ・フォアグラ…(コックも勉強です)。盛り付けの美しさにはとくに気を配りました。菜香新館の「フォアグラのキヌガサダケ巻き」は「味と歯ごたえが大変楽しめた」「最初の一口の驚きから、最後の一口の名残まで思い出に残る逸品」と絶賛され、スタッフ一同大変うれしく心に留めました。

「まだ実現していないメニューの再現に取り組んでほしい」「店のメニューにも載せて!」などなどの要望もいただきました。


魚介入りゴマ風味サラダ
(珠江飯店)

すももプリン
(菜香新館)

芝海老とグリンピースの炒め
(珠江飯店)

ローストビーフ
(珠江飯店)

フォアグラのキヌガサダケ巻き
(菜香新館)

燕の巣と卵白のスープ
(珠江飯店)

フカヒレと卵の炒め
(菜香新館)

テーブルセッティング
 




貴重な体験で学ぶことも多かったです
高杉賢照
大変勉強になりました
斉藤健一郎
KTV
明治時代の
中国料理
取材風景



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