(No.6-9802)【曽徳深】
 魅力的な街はどこ?

 日本経済新聞によると、都市の専門家を対象にアンケートを実施し、にぎわいの創出、景観や自然との共生、弱者にやさしい街づくりなど、次の時代につながる創造的な試みに挑戦している都市はどこかを聞いたところ、1位は長浜・黒壁スクエア(滋賀県)、2位は川越・一番街(埼玉県)、3位は小布施町(長野県)。

 長浜はガラス工芸、川越は蔵の街並み保存、小布施町は地元ゆかりの葛飾北斎の作品を展示した「北斎舘」と、いずれも歴史的な遺産や文化的な伝統を有効に活用しながら「この街にしかないオンリーワンの個性」を付加しているところがベストスリーに選ばれた。

 その次に回答数が多い順に、横浜・みなとみらい21、福岡・天神、鎌倉、金沢、福岡・キャナルシティが続き、横浜中華街は、幕張新都心、倉敷、銀座と共に17位に選ばれている。

 全体として魅力のある都市のトップは福岡で、2位の横浜を引き離している。理由は「生活と都市のにぎわいが近接している」「民間がリードする都市開発」そして「アジアへの情報発信による文化性や国際性を高める活動」が評価されたため。

 歴史、伝統、文化性、芸術性、国際性、個性、水辺、自然、公園、にぎわい、豊富な情報、遊び、ショッピングなど、専門家があげる魅力ある都市の条件を見ながら思う、そこに暮らす人、働く人、訪れる人すべてにとって、楽しい、あきない、疲れない、かつ活力のある自然体な街、そして世界とつながっている国際的な街、そういう街をこころざせということかと……。


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