食材小話 【冬筍(フユタケノコ)】
え〜タケノコって、春じゃなかったの?


  タケノコ、竹は、食用はもちろん建築材料・竹かご・竹網・各種用具の資材・玩具材料・竹竿・燃料など用途は極めて多い。中国の河南地区は温暖なため一年中タケノコが採れる。春は春筍、冬は冬筍、夏秋は鞭筍(地下茎の先端の軟らかい部分を食用にする)が採れ、河南省の生活は竹で保たれているといえるほど重要な植物であり、中国人にとって「竹はしなやかさに丈夫さを兼ね備えたすばらしいもの」である。

 二百種余りあるタケノコの中でも、最も美味である「冬筍」の孟宗竹は、十月中旬頃には土中で小さいタケノコができ、春には芽を出すが、芽を出す前の軟らかい時、即ち冬に掘り取ったものが「冬筍」であり、中国食材の美味なるものの称である、「冬姑」(干ししいたけ)・「冬菜」(大根の塩漬け)・「冬筍」の三冬の一つである。

 「昔、中国の二十四孝の一人である孟宗の病気の母が、厳冬であるにもかかわらず、タケノコが食べたいと言いだした。孟宗は困って戸外の竹園に出て、天を仰いでいたら、足下の土中から時季はずれのタケノコが伸びてきたのでこれを採って母に与えた」という故事から、この竹を孟宗竹と呼ぶようになったといわれる。

 旬の冬筍は、中国の食卓では欠かせない食材のひとつであり、中華街にある八百屋さんでも、中国から生の冬筍を仕入れて販売している。中華料理屋さんでも新物の冬筍を使った特別メニューがお目見えする。でもご家庭では簡単に作れて、いつでも食べたい時に利用できる、旬のおいしさを閉じこめた冬筍缶をどうぞ。これが缶詰の良さだ!



「冬筍缶」
2号缶…………500円


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