インフルエンザをやっつけろ!

From香港【by小熊猫】

 1918年。第一次世界大戦中、全世界で2500万人もの死亡者を出した(戦死者は850万人)スペイン風邪は、ヨーロッパ戦線でのアメリカ兵のせきから始まったといいます。

  今回は、昨年末より騒がれている香港発の新型インフルエンザについての話をお届けします。

  1997年5月香港。三歳の男児が風邪で死亡したことから新型インフルエンザ(A型H5N1)は始まりました。原因はなんと「鶏」。通常インフルエンザは動物によって感染するウイルスのタイプが違い、鶏から人間へ感染することはまずないのですが(鶏↓ブタ↓ヒトと感染し、鶏↓ヒトに直接感染することはないのである)、どうやらウイルスの突然変異が起こったらいいのだ。

 世界は震撼(しんかん)した。ワクチンも予防法も今までのものは役に立たず、予防ワクチンができ上がるまでにウイルスに抵抗する体の免疫機能が追いつかず死んでしまうのである。日本へ上陸した場合、国民の25%が感染し3万〜4万人が死亡してしまうらしい、とまで言われてきました。

 昨年末には死亡者の増加に伴い、事態を重く見た香港特区政府は、香港中のニワトリ130万羽を大量処分。大英断でしたが、ご存じのように、飲食・観光、はたまたペット業界に与えた影響は深刻です。この鶏騒動、人から人への感染力が弱いということでとりあえず2月には一応の終結宣言を迎えました。

 さて、インフルエンザに負けないためには体の抵抗力をつけるのが一番。予防には、うがい、手洗、食事に睡眠。ネギ湿布だ、ショウガ湯だ、お茶(特に緑茶)だetc。と様々ですが、気がつきませんか?予防に良いとされるもののほとんどが中華に網羅されていることを。特に家庭料理のスープには、風邪に負けない具がぎっしり、「灯台もと暗し」とはこのことです。

 さあ、中華を食べてウイルスをやっつけろ!


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